ヤレヤレ詐欺

[笑って許して]、とのヒット曲がある。小さな事
を理由に、許してと。世の中には、毎日様々な事件
が起きているので、目くじらを立てて、全てを取り
締まるのも大変だから、多少の事は見逃してやろう
が日本警察や検察の有り様だ。御承知のガーシーが
ドバイで警察の指名手配に対し、名誉棄損なる事件
で大げさ過ぎると、うそぶいている。事件の詳細は
知らぬが、警察の本意は東谷氏を主役に据える反社
ネットの解明と摘発だろう。メディアも把握しきれ
ないサムシングが確かに存在し、その黒光りを消し
去る必要があるはずだ。法的評価は別にして、今回
の騒動は、二つのパートで構成されている。第1部
は東谷氏による交遊関係者らへの常習的脅迫と名誉
棄損行為、加えて人気グループの架空興行をネタに
した金銭詐取、第2部は、同氏に対するNHK党の
立花孝志党首からの参議院選挙の立候補要請、当選
そして、正当理由なき国会欠席に基づく除名に至る
経緯での様々な大騒動である。思うに、パート1は
民事的事件の色彩が強く、捜査機関としては積極的
な関与は回避し、静観する構えを維持し、慎重姿勢
であった。しかしながら、東谷氏が国会議員に当選
してからは、同氏の発言が一層過激化し、国家権力
と対峙していくとか、国会議員に関する様々な不正
を糾弾し、政界を浄化するぞ、と同氏の主張が無視
できないレベルと認識されだし、警察は本格捜査を
開始した。現状では、本件の詳細は不明であるが、
上記の通り、捜査の本丸はパート2にあるはずだ。
しかし、実際問題、東谷氏が逃亡中であり、一連の
事件を解明するには、相応の時間が必要となろう。
そこで、本事件を受益の観点から検討してみたい。
つまり、本件で誰が一番得をしたのか、だ。利得者
の把握こそが本事件を真に理解できる。これまでの
動きを見れば立花孝志党首が一番イイ思いをした。
暴露系ユーチューバーとして、突如出現した東谷氏
に着目した立花氏は、ドバイまで出向き、いわゆる
ケツをかいた。是非共と、手練手管で口説き落とし
東谷氏を立候補させる事に成功し、結果的に同氏は
29万票を得て当選した。立花氏は、政治こそ旨味
のあるビジネス、と公言してはばからない。東谷氏
は、産金装置として機能し、その活躍で3億円超の
政党交付金を立花氏は獲得した。東谷氏は、立花氏
にヤレヤレと、盛んに煽られ続け、日本に戻らなく
ても良い、と言われてきた、と発言し、立花氏への
恨み節を明らかにしている。世間ではオレオレ詐欺
が未だ大問題であるが、本件パート2は、ヤレヤレ
詐欺と断じるべき展開だ。カケコは東谷氏、ウケコ
兼ボスは立花氏。実質的には交付金詐欺事件だ。
東谷氏は速やかに日本に戻り、罪に服せ。そして、
NHKに頭を深く下げて、[のど自慢]に出演する
和田アキコ氏の後ろで神妙に[あの鐘を鳴らせ]。

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