『京都恋情』
『京都恋情』
(作詞)藤原晟芳
花見小路に桜咲き
祇園白川水清し
春風そよぎ、軽やかに
思い出の茶屋たずねれば
夢を重ねて過ごした日々よ
笑い響いたこの部屋で
箸の上げ下げ止めるたび
京ご膳に涙が混じる
左京の山に大文字
真っ赤に燃えて熱き夜
残り未練を焼き尽くす
こっち来いよの一言で
真下覗いた清水舞合
肩を合わせて坂を下り
夢がはじけたあの時が
胸を震わせ涙をためる
貴船のもみじ鮮やかに
二人の別れ惜しむ秋
縁の結び目しっかりと
残したはずのわびしさよ
強き愛さえ消え去るさだめ
保頭川下り身を揺らす
渓谷先に嵐山
深紅に染まる渡月橋
鴨の流れを見つめつつ
恋路再び追う旅よ
そぼ降る雪の銀閣寺
肩を寄せ合い唇重ね
哲学の道歩いた時が
瞼閉じれば蘇る
病憎しと恨めども
雪の白さが心を洗う