『つれづれ無常』
『つれづれ無常』
(作詞)藤原晟芳
的を射抜くに二本の矢
始めの一矢軽んじて
怠け心が災いし
あらぬ向きへと的はずれ
徒然草が教えるは
抜かり心を消し去って
この矢で決める思いこそ
浮世すべての戒めよ
会うは別れの始めなり
ある日の出会い燃え上がり
命の惜しみ消え去るが
恋が実らず、別れ身狂う
徒然草が語るには
契りなきとも嘆かずに
せつなき夜の過ごしこそ
浮世の味と思い知れ
月や桜を見る時は
両目頼りにするはなく
心の目こそ、味深し
ありのままにて受け入れよ
徒然草がさとすのは
花見するなら慎めと
人を押しのけ木のそばで
枝折りするは無粋なり
徒然草(つれづれぐさ)
兼好法師の作 244段構成
1330年 鎌倉末期の随想集
独自の無常観と人生観
上記は92段・137段より創作