『平家物語抄録』
『平家物語抄錄』
(作詞)藤原晟芳
鶯の声、響きわたりて
大和まほろば動きあり
清盛統治、さかり過ぎ
平氏打倒の声あがる
伊豆の頼朝、木曽の義仲
源氏武士達、意気盛ん
貴族気取りの平家一門
もののふ心消え去りて
くりから峠、大敗し
西国向かい、都落ち
後を追う武士、源氏軍団
義経奇襲、容赦なく
ーの谷戦、大勝し
平家残党、屋島をめざす
那須与一が逃がすものかと
先行く船をとらまえて
掲げる扇、弓矢で射抜く
恐れおののく平氏方
さらなる西へ船走り
潮の流れもあざ笑う
終のいくさ場、壇の浦
頼り豪族、寝返りて
敗走平家、余力なし
清盛の妻、平時子
もはやこれまで心決め
幼きみかど、安徳抱いて
波の下にも都がござる
別れ言葉を潮に乗せ
一族共に身を投げる
祇園精舎の鐘やまず
[平家物語]
作者不詳、1240年頃
平安時代末期の社会変遷
と平家一族の興亡を記し
人の世の無常を物語る