『中洲の女』

   『中洲の女』
      (作詞)藤原晟芳

   あびせ倒しの口説きが続き
   土俵際まで追い詰められて
   かわしきれない時ならば
   覚悟決めます  中洲の女
   男勝りの器量を見せりゃ
   二言はないと 男が誓う
   玄海灘の風さえも
   遠慮しがちに吹く夜よ

   のけぞる程の口説きが迫り
   もはやこれまで逃げ場なく
   言い訳できぬ時ならば
   こころ決めます  中洲の女
   度胸千両で肌身をさらす
   ついて来いよと 男の言葉
   玄海灘の風さえも
   震えながらに吹く夜よ

   たじろぐ迄に岡惚れされて
   壁に背中が食い込む程の
   身動きできぬ時ならば
   迷い捨てます  中洲の女
   祇園太鼓を一打ち二打ち
   知るや男の乱れ打ち
   玄海灘に月光り
   中洲流れの風が吹く

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