『北新地情歌』

   『北新地情歌』
     (作詞)藤原晟芳

   浪速えびすに 手を合わせ
   商い励む  淀屋  越後屋
   知恵を競えば  角が立つ
   堂島川に 算盤投げて
   桜の下で 酒飲めば
   新地の夜風が 身を包み
   重い暖簾の 文字消える
   浮世極楽  十五夜の月

   あれもこれもと 頼まれて
   小舟の荷物  器量を超える
   棹さえ折れて  流される
   堂島川に 身を投げて
   桜の木々に 舟しばる
   新地の夜風が 身を笑い
   軽い暖簾の 文字消える
   地獄に仏  上弦の月

   お初天神  願かけて
   繁盛祈る  浪速あきんど
   一人よがりは  窮屈だ
   堂島川に 意地投げて
   桜木の花  散るを見る
   新地の夜風が 身を攻めて
   暖簾の揺れに 程を知る
   世渡り学ぶ  十六夜の月
   

   (北新地シリーズ第19弾)

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