ロシア-ウクライナ紛争私見(2)

ロシア・ウクライナ紛争私見(2)
両国間での停戦協議が進まない。
一般人は各種の報道内容を基に現状判断するしかないが
協議内容の概略では、ウクライナの非武装中立化と東部
地域の分離独立とクリミア半島のロシア併合への承認が
重要議題とされている。
人類史は戦争の歴史であり、原始的な暴力による紛争等
の解決手段として、戦争は未来永劫なくならない。
その理由は、弱肉強食の行為が豊かさ実現の最短戦略で
あり、貧者自衛の本能的防御策であるから。
いずれにしても、金持ち喧嘩せずであり、その根源には
貧しさがある。
資本主義の進展においては、市場活動の高度化が必須で
あり、経済のグローバル化に伴い製品開発力が市場支配
の鍵を握る中、ロシアは米国、西欧等の先進資本主義国
から市場浸食されて焦りを募らせ、資源外交での優越的
地位を国家存続の唯一の道と考え、ウクライナ侵略戦争
に突人した。今回のプーチン氏決断は上記の貧者防衛策
以外の何物でもない。そして、図らずも最強を誇ってい
た戦闘力も通信や兵站システムの問題が明らかとなり、
その評価は地に落ちた。
さて、本停戦協議に議論を戻す。現状の交渉状況では、
消耗戦が続くのみである。その打開策は、ウクライナの
旗幟鮮明しかない。
今ロシア、中国は易学上、衰運にある。
米国、西欧諸国がロシアの出方を深慮する必要はない。
今こそ、ウクライナをNATOに加盟させ、NATOが
ウクライナの前に出て、ロシアとの永続的不戦を確約す
ればよい、また、本戦争により70兆円を超える被害を
ウクライナが受けたと聞く。その実補償がなされるまで
クリミア半島の独立は認めないし、補償完了後に再協議
することで合意して、ロシアへの併合は棚上げにする。
そして、プーチン氏はNATOとの不戦確約が文書化され
た事を成果として、引退すれば良い。
この実現が、両国の終戦記念日として歴史に刻まれる。

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