開運原論
開運原淪
運命に関する考察(5)
今回は、開運占術の把握について説明する。
人生は生誕から死亡までの時間である。人のいのち
の営みは時間、空間の三次元世界で繰り返される。
この時空間活動の展開は、各自の有する運命規律に
従う。だが、運命は直接確認できない。喜怒哀楽の
感情が先立ち、どうしても感覚的な判断に陥りやす
い。各人には個人特有の習性癖や行動パターンがあ
り、好き嫌いの選別や目指すべき目標の違いにより
これをもって良しとする判定を下しにくい。
この点、人類が文明生活を始めた数千年前から先人
達は、各種の占術や占法を考案し、人生の正解を求
める努力を重ねてきた。紀元前2000年前の古代
バビロニアに起源を有する占星術、古代中国の春秋
戦国時代に発祥した陰陽五行説はその代表である。
人生において欲望と不安の二重螺旋にからまりなが
ら、避禍招福をなすべく、人々はそれぞれの時代に
あって懸命な先験的努力をなしてきた。
人類史は戦争の歴史であるが、それに並走する位置
で開運の歴史が紡がれてきたのである。
現代にあって、各種開運占術はリスクマネジメント
と称されるのが相応しい。今、そこにある危機にど
う対処すべきか。各人の行動規制や規律の信頼可能
な源泉と言って問題ない。
まず、時間のマネジメントである。これは四柱八字
(四柱推命)、紫微斗数が明解である。空間のマネ
ジメントは、家相、墓相が的確である。そして意外
と思われるかもしれないが、時空間のマネジメント
には五行数理姓名術が必要である。今、豊臣秀吉や
徳川家康の名を頭に浮かべれば、彼らが生きていた
時代や状況が一つのシーンとして蘇ってくるであろ
う。人は一代、名は末代まで、と言われるのは時空
を超えるという意味なのである。永遠に存続する。
勿論、四柱八字、家相、墓相、姓名は連関する。