ロシア-ウクライナ紛争私見(3)
ロシア・ウクライナ紛争私見(3)
橋本弁護士が、ウクライナでの戦況被害を痛く憂慮
し、いわゆる降伏逃亡理論を展開して、非難轟々の
嵐の中にいる。鑑主は、同氏の主張を理解できる。
人の命、特に未来に生きる幼き子女の犠牲死は絶対
に避けなければならない。
勝つか負けるか二者択一の状況で、展望なき防戦は
限界に近づくのは必定である。
この点が重要なポイントであるが、同氏はプーチンの死を待って、ウクライナが再起を果たせば良い。それまでは
辛抱すべきである、と説く。つまり、プーチンの
死亡が国家再建の鍵になっている。
まさに、ここが思案橋ブルースだ。彼がいつ死ぬか
確定していない現状でとにかく逃げろでは、説得力
がない。すなわち、同氏の主張を一次主張として、
具体的二次主張が必要と考える。
中国古代の兵法、三十六計は、逃げるべき時には逃
げて身の安全を保持し、再挙するのが最上の策であ
るとする。本意は、負けるが勝ちであり、橋本氏の
主張を支える。しかし、この策は、中華国内で覇権
を争う場合に説得力を有するが、現代国家間の戦争
には適用しにくいのではないか。
本戦争は、降伏逃亡ではなく、不戦独立の実現策で
解決を図るべきが最良と考える。戦わずして勝つ、
の策略である。問題はその実現のための方法だ。
時代は変わり続ける。NATOのあり方も変わって
しかるべきである。詳細は了知しないが、例えば、
特別加盟条項をあらたに定め、他国からの侵害に対
し、被害国救済のためにNATOが全面的に前に出
て不戦独立を実現するための行動をとるべきだ。
時代に生きて、時代を変えよう。時代に生きて時代
を造ろう。その思いを強くもって、アジア代表とし
て、今こそ、日本国の政治家達が声を上げるべきで
はないのか。ブローカー業に専念するならバッジを
はずせ。ご一同いかにお考えであるか。