運命に関する考察(10)

名前とソロバン
人生は、難行苦行である。この自覚から一事万事を
考えねばならない。苦労するためにこの世に生まれ
てきた事実を認めた上で、さあどうするか。何事も
自らの頭で考え抜いて、行動解決していく。それが
人としての生存活動であり、宿業である。江戸の昔
天下一の浮世草子であった、井原西鶴は、欲に手足
が付いたのが人そのものである、と喝破した。人は
打算で動く。当然である。人生という限られた時間
の中で、自らの欲求を実現達成するためには目前の
多くの選択肢から最適な解答を求めねばならない。
人生は、足らずを生き抜く世界である。どれを選ん
だとしても不足状況におちいる。打算は、本能的な
経済合理性の追求である。ましてや、資本主義社会
に生きる人々が、命より金が大事だと叫んでも何ら
卑しい行為ではない。資本主義とは金権主義である
から、純粋資本主義者と評価されるべきであろう。
こうした理解で、令和に生きる人々はどの様に生き
るべきであろうか。この世において、正解ではなく
ても模範解答は必ずある。その指針と考えられる事
を、鑑主は下記のとおり提示したい。
1.成功の公式を良く知れ。
成功=才能×努力×チャンス
2.社会的に認知されている運命学の基本を学べ。
3.継続的な一般的教養の学習を心掛けよ。
簿記、英会話、歴史等々
4.日常生活のムリ、ムダ、ムラをなくせ。
5.他人の目を気にせず、自己の流儀を貫け。
6.目標は大きく立てても、小さく実現して行け。
7.商売は人と組んではいけない。
8.敬神崇祖の心で生きよ。
9.不確かな未来よりも確かな過去を力に変えろ。
将来の生き方次第で過去は変わる。過去の経験
を生かせば、過去は将来の基盤となる。
10.人生はさよならで終わる。淡々と生き抜け。
令和時代、世界も日本も混沌とした状況下にある。
混迷はますます深まり、あらゆる価値観が揺らぎ、
人々は将来不安の中、小市民化はさらに加速してい
くであろう。この社会状況にあって人生百年を全う
することは大変な苦難となる。だが、市井に生きる
一人一人にできる事は限られている。今こそ、人生
成功の公式を学び、しっかり生き抜く事が大事であ
る。鑑主が子供の時代、トニー谷と言う漫画に出て
きそうなタレントが活躍していた。彼のセリフは、
[あんたのお名前なんちゅうの]が、お決まりであ
った。テレビ画面で、一般市民の名前が堂々と唱え
られ、しかもソロバンをはじきながら。当時は単純
に笑って見ていたが、名前とソロバンの組み合わせ
には改めて驚かされる。トニーさん、お見事です。

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