開運原論
運命に関する考察(15)
今般、安倍元総理の悲劇死に対し、鑑主は深く哀悼
の意を表するとともに、政治家はまさに体を張った
危険な職業である事を痛感している。さらには開運
相談は根源的に人の命を扱う職責がある旨を再認識
させられた。軽々に吉凶を占うべきではなく相談者
の立場や社会における使命を十分に考慮し、Aさん
には通用してもBさんには不適当である開運方法が
あるために、融通無碍の対処が重要である。特に、
政治家とヤクザ稼業はともにケンカ商売であるから
障害はつきものである。かって、山口組三代目組長
田岡一雄氏は、京都のナイトクラブで大日本正義団
の組員であった嗚海清に銃撃されたが、その弾丸が
首筋をかすめるも一命を取り留めた事件があった。
鑑主の良く知る今は亡き家相研究家から、その事件
に先立ち山口組本家の家相を鑑定指導した事実を聞
いていた。事件発生後に会う機会があり、助かった
やろと笑顔を見せつつ、本件改正に関する概略事項
と井戸は怖いから直さなかったとの説明を受けた。
その後、山一抗争があり竹中四代目は山口組新本家
の上棟式当日に射殺された。恐らく、知人も逝去し
ていたために新築の相談は無かったと考えている。
事件の裏に普請あり、また、普請の節変わりの実例
である。ちなみに、よく受ける質問に同一生年月日
の人生は同じか、がある。ある意味、この疑問こそ
が四柱推命をはじめとする命理学の限界を語ってい
る。各種推命術では一応同様の運気、運勢となる。
しかし、安倍氏と同一生年月日の人間が惨劇死とな
るかと言えば、それは愚問である。いわゆる命式と
命運が同一であったとしても、生存環境が全く相違
し、祖先から受け継ぐDNA自体が異なることから
各人各様の人生展開となる。この点、推命家は自信
満々に相談者の将来を説示するが、推命術だけでは
各人の開運を支援することはできない。また、姓名
判断において吉田茂と名乗れば総理になれるかとの
疑問もあるが、それはセーターの色が赤か白かの話
であり、姓名判断においても同一姓名が同一人生と
なるはずがない。一口に開運アドバイスと言っても
これ程、困難な仕事はない。社会のあらゆる事象や
問題を踏まえ、的確な対処方法や行動指針を相談者
に呈示するためには、一通りの開運術を自由自在に
駆使したうえに、一瞬の関きを五体に受けて言葉に
発する能力が求められる。今般の、安倍氏の被弾に
対して、本事件発生の原因を迅速かつ明確に説明で
きるのは現状鑑主のみである。各種推命家や占術家
さらには姓名判断家では不可能である。ただ、大川
隆法氏が霊言で、本事件の予言をされていたのかは
今のところ定かではない。大川先生如何でしたか。