『北新地ワルツ』
『北新地ワルツ』
(作詞)藤原晟芳
辛い浮世の しのぎが続き
酔いにまかせる あきらめ酒よ
五臓六腑に 染み渡る
酒は この世の見届け役か
気づけば夜雨 迎えの女
傘持つ 手と手 一つになって
夢のほころび 縫い合わす
北の新地に 慰めワルツ
浮世を生きる 掛け合い芝居
叩かれ自慢 太鼓の役目
鋭くバチで 打ち鳴らされて
不満だらけで 響きも強い
気づけば雷雨 鳴り止む太鼓
迎えの女 泣きじゃくり
夢がしぐれて 夜もふける
北の新地に 嘆きのワルツ
浮世暮らしの あきんど稼業
愚痴をこぼせぬ 太鼓の辛さ
バチで 厳しく 叩かれる
お気の済むまで 辛抱我慢
夜更けに豪雨 鎮まる太鼓
傘持つ女 瞳を合わす
夢を忘れず 抱き合えば
北の新地に やすらぎワルツ