自由民主党と旧統一教会

現在、自由民主党と旧統一教会との関係が議論され
ている。霊感商法等の被害者問題を発生させてきた
宗教団体である本教会から、支援を得て自民党議員
が選挙戦を勝利してきたとされる。この指摘に関し
具体的に確認しづらい面があるが、一連の報道内容
に基づけば、教会信者の支援は無償、自発的で議員
各位にとっては誠に有り難いサポートであると心情
が吐露されている。選挙に落ちればただの人以下に
なるリスクを掛けて、国家公認ブローカーの地位を
獲得する身にとっては、票の読める団体からの支持
は金を貰う以上の有り難さである。どんな批判を受
けようとも選挙戦に勝利しなければ辛い流浪の生活
に身を置かねばならない。この状況下、神があなた
を支援されています、と言われれば自制自律の感覚
を喪失し、その言質の使者である信者に頭を下げる
のは理解できる。思うに、政治活動は国家の有り様
を考え、国家権力の適正な行使に努める事と思料す
るが、最も重要な点は[権力]をめぐる諸活動にあ
る。つまり、政治の核心は権力の獲得であり、議員
は、権力の分配にありつくために選挙戦でひたすら
頭を下げつづける。一方、宗教活動は神仏の権威を
標榜し、そのご加護を得るために信心の意義深さを
主張する。しかしながら、宗教法人としての法人格
を得ても権力はない。略記すれば、権力団体である
政党と権威集団である宗教団体とは、権力と権威を
相互に補完する関係にある。権威なき自民党と権力
なき旧統一教会は親和的関係を構築しやすい。権威
なき国会議員が権力なき信者から神仏の支援を付与
される。また、権力なき宗教団体は、宗教ビジネス
の展開において与党たる自民党の承認を得れば金を
集めやすい。よって、自民党と旧統一教会はまさに
ネットワークビジネスの公認モデルを形成してきた
わけである。では、創価学会はどう評価されるべき
か。本学会は既に公明党を通じて日本唯一の権力を
保持する宗教団体として存在している。それ故に、
自民党は対公明党との権力関係により、創価学会は
扱いづらい宗教団体として認識されている。まこと
この世は資本主義という金権社会である。政治活動
も宗教活動も、利権獲得をめざす権力と権威の二人
三脚の山登りである。今、自民党は旧統一教会との
関係を見直し完全断絶を図ると言う。世間の風向き
が変われば、各種振込書をキリトリ線で分かつ様に
深い愛縁交流も容赦なくビリビリと切り裂かれる。
本教会信者の多くは今嘆きながら悲憤の中にいるに
違いない。この世に神も仏もあるものかと。鑑主は
助言する。お手元の霊力溢れるお壺を磨き自民党の
冷感商法を恨みなさい。霊感商法の懺悔となろう。

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