開運原論
開運原論 運命に関する考察(2)
前回(1)により、開運論における狭義開運について記した。
今回は、まず自力開運と他力開運に関する説明から始める。
お釈迦様は、入滅時、慎んで懈怠することなかれとの言葉を
残され、人生における自立、独立修行の重要性を強調された。
同時に、往生净土への旅立ちに身仏(みほとけ)への帰依を
本眼力とされ、他力頼りの意義深さも説示されたと伝え聞く。
この教えを踏まえ、自発的な開運行動を自力開運とし、神仏
のご加護を求めて開運を図る旨を他力開運と定義する。
さて、鑑主は開運行動として、環境開発、霊性開発、能力開発
の三つを開運の必要行為と主張している。各開発事項の詳細に
ついては、今後明らかにしていくが、これら三大項目は基本的
に、自力開運行動として考えている。
その理由は、自己を良く治めてこそ、天に至るとの考えのもと
人生における自助努力の重要性を認識しているからである。
今、何か事業を始めようと企図することを、宇宙へのロケット
発射になぞらえてみる。めざすは、安定経営のための周回軌道
への到達である。多段のエンジン燃料を装着し高度100キロ
まで重直上昇を続ける。そして、願いは実現し、ロケットたる
事業体は軌道衛星となりうる。
生活大地から天をめざし、垂直上昇に努め、ようやくの思いで
周回軌道に到達しえた衛星たる人、事業体はこの安定軌道を踏
みはずさない様に法治主義のもとで日夜修練を積み重ね続けな
ければならない。また、事業体は財、サービスの提供をもって
社会貢献を果たすべき義務があるから、そのためには勝者とし
ての地位を保持する必要がある。よって、ビジネスの勝利公式
である、知で倒し、情を絡ませ、金で押す、勝利公式の実践者
でなければならない。
この一連の行為こそが、鑑主の説く、天、地、人の基軸確立、
法道邁進であり、法治主義による抑制および勝利公式の実践の
意義なのである。更に、これらの全てが神たる国家大生命体に
とっての幸福にも通じていくことになると、確信する。