開運原論

運命に関する考察(6)
一で始まる言葉は、興味深い。
一発逆転、一瞬勝負、一期一会。
対して、二を始めとする言葉は、心が踊らない。
二番煎じ、二足三文、二転三転。
数は陽数と陰数に分かれ、一に始まり、十を終わり
にして、また一に戻り循躍していく。
奇数と偶数の循環という理解でも良い。
ーは陽数奇数、二は陰数偶数である。奇数は割れ
ないが偶数は割れる、即ち消散分離数となる。
開運占術において数字の意味は重要である。
上記一と二の感覚も陽数陰数の原理から発する。
易経を学べば、さらに深く数理の意味を知ることが
できる。
この易経は陰と陽の交錯が、万物流転、生々消滅の
原理であることを数字に置き換えて知らしめた。
陰極めれば陽に転じ、陽極めれば陰に転じる。
陰陽転換を原則に64卦で未来予想を可能にする。
中華開運五術の根底には、全て易経が存在し、陰陽
の均衡が、この世における森羅万象の安定をもたら
していると、教えている。
本五術では家を陽宅とし、墓を陰宅として、家相と
墓相を論じ、両宅の均衡を判断する。
また、居宅を中心線で二分して南北の右半分、即ち
東側を活動エリアとして台所、手洗い風呂場の水廻
り、西側を休息エリアとして書斎、寝室を設けるの
が基本となる。神棚、仏壇は居宅西北の静かな部屋
に南向きにお祭りし、神棚は向かって右側に目線よ
り上部に、仏壇は左側に目線に合わせて設置する。
ご神札、ご位牌に朝から夕方迄陽光が注がれれば、
家内安全、家業発展の大吉祥が実現される。
そして、神棚、仏壇を設ければ、般若心経、観音経
を日々読誦するのは当然で、水子があれば水子地蔵
菩薩本願経見聞利益品偈も唱える必要がある。
開運行動(2)の霊性開発は、中々厳しい修行である。

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