『忠臣蔵伝承記』
『忠臣蔵伝承記』
(作詞)藤原晟芳
春雷が 土の匂いを立ち昇らせて
庭の梅木が 艶見せる
縁側に立つ大石は 振り返り
一同前に 主の遺恨晴らすと告げる
「狂って咲かせ 忠義の花を」
広間に風が 針の痛みを連れ込んだ
廓通いで敵を欺き 忍んだ日々に
遂に別れて 義俠の意地が燃え盛る
蔵之助決意を告げて 時揺れる
赤穂の城は サビ知らず
喜びの声 ためらいをかき消して
深慮遠望 渦巻く中で 大石誓う
「田舎侍 侮蔑許さじ」
そば屋の杉野その時を待ち 槍磨く
伝え聞きした俵星玄蕃 助太刀決める
ギラつく謀議 吉良の屋敷を探りだす
元禄15年暮れ深夜 隊列が
江戸の夜風に身をさらし
サクサクと疼く足音 雪道に押し込めて
吉良の屋敷へ 浅野内匠頭の遺恨を運ぶ
「正義の刃 いざ思い知れ」
逃げて隠れる吉良の鬼首 斬り落とす
月冴え渡り 夜明けに消えて 全てが終わる
四十七士 手を合わせるは泉岳寺
※藤原晟芳 創作第100号記念歌詞

